ご自身が所有・管理しているシステムだけを確認してください。 このページとチェッカーは、入力されたバージョン番号を比べるだけです。サーバーへアクセスして調べることはしません。当サイトは独立したサイトであり、PHP Group および php.net とは関係ありません。
結論(先に)
PHPのバージョンは、WordPressなら「ツール > サイトヘルス > 情報 > サーバー」、レンタルサーバーなら管理画面のPHP設定、サーバーにログインできるなら php -v コマンドで確認できます。調べた番号が、PHP公式の修正版 8.2.35 / 8.3.36 / 8.4.27 / 8.5.12 以上であれば、今回の重大な脆弱性(通称 php2shell、CVE-2026-109618 と CVE-2026-109619)に対応済みの目安になります。UbuntuやRHEL系などのLinuxパッケージ版は、番号が古いまま修正だけが取り込まれることがあるため、dpkg や rpm で出る版数を、ディストリビューションが示す修正済みバージョンと比べてください。
所要時間の目安は3〜5分です。
先に知っておくこと:何と比べるか
PHP公式の発表では、この2件の脆弱性は認証なしのリモートコード実行につながり得るとされています。簡単に言うと、外部の第三者がサーバー上で勝手にプログラムを動かせてしまう可能性がある、ということです(php.netの発表)。公式は、完全な緩和策はなく、更新が唯一の対処だとしています。
| PHPの系統 | 修正済みバージョン(以上) | 補足 |
|---|---|---|
| 8.5 | 8.5.12 | サポート中 |
| 8.4 | 8.4.27 | サポート中 |
| 8.3 | 8.3.36 | サポート中 |
| 8.2 | 8.2.35 | セキュリティ修正のみの期間(2026年12月31日まで) |
| 8.1 以前 | 公式の修正版リリースなし | サポート終了。PHPチームは、ソースからビルドする人向けに、7.4・8.0・8.1の最小限の修正をソースコードの形でのみ公開 |
出典:php.net 発表、ChangeLog、対応バージョン一覧。系統ごとの詳細は修正バージョン表にまとめています。
方法1:WordPressのサイトヘルスで確認する(いちばん簡単)
- WordPressに管理者でログインします。
- 左メニューの ツール > サイトヘルス を開きます。
- 上のタブ 情報 を選び、サーバー を展開します。
- 「PHPバージョン」の行(英語表示では「PHP version」)が、そのサイトで動いているPHPのバージョンです。
メニューの場所はWordPress公式ドキュメントにも載っています。
- 「サイトヘルス」が見当たらない場合は、WordPressのバージョンが古い、または管理画面の構成が違う可能性があります。その場合は、次の方法2・3で確認してください。
- 「ステータス」タブにPHPに関する警告が出ていなくても、今回の修正済みとは限りません。この警告はPHPの系統が古いかどうかの目安で、今回の修正版かどうかまでは示しません。必ず「情報 > サーバー」の番号を確認してください。
方法2:レンタルサーバーの管理画面(PHP設定)で確認する
レンタルサーバーでは、管理画面のPHP設定にバージョンが表示されます。主なサービスの公式マニュアルは次のとおりです。画面の名称や場所は変わることがあり、本サイトでは操作手順そのものは確認していないため、各社の公式マニュアルに従ってください。最新の状況はホスティング状況をご覧ください。
| サービス | 公式マニュアル |
|---|---|
| さくらのレンタルサーバ | PHPのバージョンを変更したい |
| エックスサーバー | PHPバージョンについて |
| ロリポップ! | PHP設定 |
| ConoHa WING | PHPの設定をする |
各社の公式案内は、次の表のとおりです(当サイトのデータから表示しています)。
| 事業者 | 状態 | 利用者の対応 | 情報源 | 確認 |
|---|---|---|---|---|
| さくらのレンタルサーバ / さくらのマネージドサーバ (Sakura Internet)共有サーバー / 日本 | 対応済み | さくらインターネットは、さくらのレンタルサーバ・さくらのマネージドサーバについて、コントロールパネルから選択できるすべてのPHPバージョンでPHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)への対応を完了したとしています。緊急メンテナンス「PHPバージョンアップ」は2026年10月22日6時30分に完了と表示されています。お知らせにはphpMyAdminとウェブメールが対応中と書かれたまま(ウェブメールは13:45に完了と追記)ですが、一部機能停止のメンテナンス情報では、ウェブメール・旧ウェブメール・ファイルマネージャーは13:45、phpMyAdminは15:15に復旧したと表示されています。 当サイトの案内: さくらは、お客様に実施いただく緊急の対応はないとしています。あわせて、サポート期間中の最新版PHPへの移行を検討するよう案内しています。移行する場合は、事前にお使いのアプリがそのバージョンで動くか確認し、バックアップを取ってください。 | 2026-10-22 23:17 UTC | |
| エックスサーバー (Xserver)共有サーバー / 日本 | 順次対応中 | エックスサーバー株式会社は公式X(2026年10月22日21:14の投稿)で、PHP 5.6~8.5については対象となるすべてのサーバーへの修正パッチの適用が完了したとし、PHP 5.5以下の旧バージョンについては引き続き修正パッチの作成・検証を進めるとしています。これより前の投稿でも、PHP 7.4~8.1について同様に完了したとしていました(12:08)。各種サービスサイトは20:10から順次再開し、一部機能は引き続きメンテナンス中としています。 当サイトの案内: 現時点で、公式の案内にお客様の操作を求める記載はありません。同社は、ご利用状況によってはお客様にも追加の対策をお願いする場合があり、その際は改めて案内するとしているため、同社の案内(公式サイトとX @xserverjp)を確認し、求められた場合のみ対応してください。PHP 5.5以下をお使いの場合は、安全とみなす前に同社へ確認してください。 | 2026-10-22 23:17 UTC | |
| ロリポップ!レンタルサーバー (GMO Pepabo)共有サーバー / 日本 | 対応済み | GMOペパボは公式Xで、修正版を適用してお客様のサイトを2026年10月22日13:11に再開したこと、公式の修正版がない旧バージョンのPHPにも独自の修正を適用していることを案内しています。16:27の復旧のお知らせでは、CVE-2026-109618 / CVE-2026-109619を名指しし、修正の適用が完了して13時頃にお客様のサイトの表示を再開したとしています。すべてのサイトを保護するため、PHP 8.2以降やPHPを使っていないサイトも含めてサーバー単位で停止したと説明しています。サービスサイトは一部を除き、まもなく再開予定としています。 当サイトの案内: ロリポップ!の復旧のお知らせ(公式X、16:27)は、お客様へのお願いとして、PHP 8.2以降へのバージョンアップ、WordPressの本体・プラグイン・テーマの更新状況の確認、サイトの表示・フォーム・ファイルのアップロードなどの動作確認を挙げています。サービスサイトの完全な再開は公式X @lolipopjp で確認してください。 | 2026-10-22 17:17 UTC | |
| ConoHa WING (GMO Internet)共有サーバー / 日本 | 対応済み | ConoHaは終報(公式X、2026年10月22日21時01分投稿)で、PHPの脆弱性へのすべての対応が完了したと案内しています。2026年10月22日20時45分時点で、サーバーへのセキュリティパッチの適用は完了したとしています。これより前の報告(18時00分時点)では、パッチの適用は順次進行中で、Webメールとファイルマネージャーは再開、phpMyAdminは停止中でした。 当サイトの案内: ConoHaは、お客様ご自身でPHPバージョンを変更する必要はないとしています。PHPのバージョンを上げずに修正プログラムだけを取り込む方法で適用しているため、WordPressの「サイトヘルス」などでは従来のバージョン番号(例:8.5.11)が表示される場合がありますが、同社はこれを想定内としています。 | 2026-10-22 17:17 UTC |
出典:さくら お知らせ、さくら 緊急メンテナンス告知、さくら「PHPのバージョンを変更したい」、エックスサーバー お知らせ、エックスサーバー公式X、エックスサーバー PHPバージョンのマニュアル、ロリポップ! 公式X、ロリポップ! お知らせ、ロリポップ! PHP設定のマニュアル、ConoHa WING「PHPの設定をする」、ConoHa WING お知らせ、ConoHa お知らせ。
注意点が3つあります。
- 共用サーバーは、番号だけで判断しないでください。 ホスト側が独自の修正を当てる場合があります(エックスサーバーはPHP 5.6〜8.5への修正パッチの適用完了を発表し、PHP 5.5以下は修正パッチの作成・検証中と案内しています)。表示が修正版より古く見えても、まずホストの案内を確認してください。
- 管理画面がメンテナンス中のことがあります。 開けないときは、何度も操作を繰り返さず、各社のお知らせに従ってください。
- バージョンを変えるときは、先にバックアップを取ってください。 古い系統から大きくバージョンを上げると、テーマやプラグインが動かなくなることがあります。
方法3:php -v コマンドで確認する(SSHやターミナルが使える場合)
php -v
1行目に PHP 8.x.y (cli) の形でバージョンが表示されます(php.net:コマンドラインオプション)。この番号をメモしておきます。
ただし、php -v が示すのはコマンドライン用のPHPです。Webサイトを動かしているPHP(PHP-FPMやApacheのモジュール)とは、別のバージョンが入っていることがあります。PHPを複数入れているサーバーでは、次のコマンドでWeb側も確認します。
# Debian / Ubuntu(8.3は自分の系統に置き換え)
php-fpm8.3 -v
# RHEL系(AlmaLinux、Rocky Linuxなど)
php-fpm -v
どれがWebを動かしているか分からないときは、次の方法4(phpinfo)で、実際にWebで使われているバージョンを確認するのが確実です。
方法4:phpinfoで確認する(確認したらすぐ削除)
SSHが使えない共用サーバーでも、Webで実際に使われているバージョンを確認できます。
-
次の1行だけのファイルを作り、推測されにくい名前(例:
check-xxxx.php)で公開ディレクトリに置きます。<?php phpinfo(); -
ブラウザでそのファイルを開くと、ページ上部に「PHP Version」が表示されます。
-
確認できたら、すぐにファイルを削除してください。
phpinfo() の出力には、PHPのバージョンのほか、サーバー情報、環境変数、パス、HTTPヘッダなどが含まれます(php.net:phpinfo)。置きっぱなしにすると、第三者に環境の情報が見えてしまいます。
番号だけ分かれば十分なら、次の1行のほうが表示される情報が少なくて済みます(こちらも確認後は削除)。
<?php echo PHP_VERSION;
方法5:Linuxのパッケージ版数を確認する(dpkg / rpm)
LinuxのPHPパッケージには、本家と同じ番号の版へ更新されるものと、番号を古いまま据え置いて修正だけを取り込む(バックポート)ものがあります。たとえばDebianやRHELの新しい系統は本家と同じ番号(8.4.27など)に上がり、Ubuntuや、RHELの7.4・8.0など古い系統は旧番号のままです。そのため php -v の番号が古く見えても、修正済みの場合があります。PHP本家の番号ではなく、ディストリビューションが示す修正済みパッケージのバージョンと比べる必要があります。
# Debian / Ubuntu
dpkg-query -W -f='${Package} ${Version}\n' 'php*-cli' 'php*-fpm' 'libapache2-mod-php*' 2>/dev/null
# RHEL / AlmaLinux / Rocky Linux / Fedora
rpm -qa | grep -i '^php'
表示されたバージョン(例:8.3.6-0ubuntu0.24.04.13 のような文字列全体)をメモして、次の修正済みバージョンと比べます。
| OS・パッケージ | 修正済みバージョン(以上) | 出典 |
|---|---|---|
| Ubuntu 24.04 LTS(php8.3) | 8.3.6-0ubuntu0.24.04.13 | Ubuntu CVEページ(USN-8948-1) |
| Ubuntu 22.04 LTS(php8.1) | 8.1.2-1ubuntu2.28 | Ubuntu CVEページ(USN-8948-1) |
| Debian 13 trixie(php8.4) | 8.4.27-1~deb13u1 | DSA-6574-1 |
| Debian 12 bookworm(php8.2) | 8.2.35-1~deb12u1 | DLA-4848-1 |
| RHEL 10(php 8.3) | 8.3.36-1.el10_2 | RHSA-2026:87070 |
| RHEL 10(php8.4) | 8.4.27-1.el10_2 | RHSA-2026:87071 |
| RHEL 9(php:8.3) | 8.3.36-1.module+el9.8.0+25109+6886e21a | RHSA-2026:87079 |
| RHEL 9(php:8.4) | 修正版なし(Red Hatは「Affected」(影響あり)としています) | Red Hat CVE-2026-109618 |
| RHEL 8(php:8.2) | 8.2.35-1.module+el8.10.0+25110+f67151d2 | RHSA-2026:87073 |
Ubuntu 22.04のPHP 8.1は、本家ではサポート終了の系統ですが、Ubuntu自身のパッケージとして修正が出ています。RHELのほかのストリーム(php:8.2、php:7.4など)や、Rocky Linux、Oracle Linux、AlmaLinux、Amazon Linux、Alpine、Remiなどは修正バージョン表をご覧ください。AlmaLinuxは、公告が確認できたストリームと、まだ確認できていないストリームがあります。Ubuntu 20.04と18.04の修正はUbuntu Pro(ESM)経由での提供で、16.04と14.04はUbuntu Proに加えてLegacy Supportアドオンが必要です。
バージョンに deb.sury.org を含む場合(ppa:ondrej/php や packages.sury.org のPHP)は、UbuntuやDebian公式のパッケージではないため、上の表とは比べられません。UbuntuとDebianの確認・更新手順はUbuntu・Debianのガイドにまとめています。
Dockerの場合は、コンテナの中で調べます。コンテナ名・イメージ名は、ご自身のものに置き換えてください。
docker ps # 実行中のコンテナ名を確認
docker exec コンテナ名 php -v # 実行中のコンテナのPHP
docker run --rm イメージ名 php -v # イメージ単体で確認
最後に:チェッカーに貼り付けて判定する
確認できた番号を、当サイトのチェッカーに貼り付けてください。php -v の出力はそのまま貼れます。Linuxパッケージ版は、モードを「Linuxパッケージ」に切り替えてバージョンを貼り付けます。判定はすべてお使いのブラウザの中で行われ、入力した内容が当サイトのサーバーに送られることも、あなたのサイトにアクセスすることもありません。
- 対応済みと出たら、PHPを動かしているサービス(PHP-FPMやApache)を再起動して、新しいバージョンで実際に動いていることを確認してください。更新しただけで再起動していないと、古いプロセスが動き続けます。
- 未対応と出たら、ご利用のOSやサービスの通常の更新手順でPHPを更新します。大きくバージョンを上げる前には、必ずバックアップ(VPSならスナップショット)を取ってください。更新後は、次のように再起動して確認します。
# 例:Debian / Ubuntu のPHP-FPM(8.3は自分の系統に置き換え。Apache なら apache2 を再起動)
sudo systemctl restart php8.3-fpm
php -v
php-fpm8.3 -v
更新後は、もう一度このページの方法でバージョンを調べ、チェッカーで「対応済み」になることを確かめてください。
php2shellの背景や全体の対応方針は、php2shellの解説と対応ガイドをご覧ください。
ご自身の環境でどう直せばよいか分からない方向けに、49ドルの個人向け対応プランもあります。お使いの環境に合わせた対応手順を、24時間以内にメールでお届けします。詳しくはこちらをご覧ください。